LIGHT SPIRAL DEEP

レミングのように次々と落ちていく人々

巨大な螺旋形のビル。螺旋が微妙に歪んで、丸い四角を描いている。高層ビルディングが林立している中に、なぜかぽつんとその螺旋ビルはある。それは韓国の南大門にも似た、古い神秘的な建物に見える。地面からその建物を見上げる。螺旋ビルは、ゆるやかに何十もの弧を描きながら空に向かっている。そして幾千もの人々が列をなして、螺旋ビルの頂上を目指して昇っていく。人々は白い服を着て、まるで巡礼集団のようだ。何人かの係員がこれらの集団を組織しており、あふれんばかりの人々が、螺旋ビルの頂上をめざして上っていくさまは、巨大な蟻の巣の内部を覗きみているようだ。人々はめまいするような螺旋ビルをゆっくりと昇っていく。私はいつかその人々の集団に入っている。螺旋の頂上まであとわずかだ。急げ。係員が、順番を待っていた次の集団にのぼってもいいと合図する。皆が一斉に走りだした。頂上の門へ殺到する。門はすでに開いている。おばさんが一人先頭を切って走っていく。門の向こうには、切り立った高層ビルディングの壁。そしてその手前には、深い深い、眩暈するほど深く暗い穴が広がっていた。先頭を走った彼女は、すっぽりと深い穴に落ちていった。閃光。レミングのように次々と落ちていく人々。人は何を目指してここへ向かってきたんだろうか。この深い穴?それとも高層ビルディングの壁?私はもうそれ以上、門の中へは入らなかった。


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