地のオパートスと忘れじの調べ,不明,100

昔々、大地の底から、オパートスという名の神が生まれました。彼はイルヴァの地に最初に現れた神で、他に誰もいない寂しさを感じていました。オパートスは長い時間を一人で過ごし、自分がどこから来たのか、なぜここにいるのかをずっと考えていました。

でもある日、神々の間で大きな戦争が始まり、戦いに身を委ねることで、オパートスは自分の寂しさを忘れることができました。殺戮の興奮の中で、彼はもう悩むことをやめ、満ち足りた気持ちになったのです。

それでも、オパートスの心の中にはずっと、忘れられない何かがありました。それは、かつて地の深くで聴いた一編の子守歌。
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その歌は大地自身が奏でるような美しいメロディで、オパートスの孤独をやわらげてくれたのです。オパートスはその調べを思い出すために、しばしば地の底で深い眠りにつくのでした。

ある日、気まぐれなルルウィが奏でる風の歌を聴いたオパートスは、ふとその子守歌を思い出し、喜びの拳を地に叩きつけました。神々の協奏は大地と空に響きわたり、星に住むすべての生き物の心を動かしました。

そのメロディがかつての子守歌だったのか、そして、いったい誰がオパートスやルルウィにそのメロディを聴かせたのか、知るものはいません。

しかし、その調べは幾多の時代を超え、今も吟遊詩人達の間で歌い継がれているのです。
