週刊冒険者 第8号 《店経営》,シュウ婆さん,10,1

<i>ようこそ、『週刊冒険者』へ。今日はこのシュウ婆さんが金の話に答えるよ。</i>


今週のお便りは、ミシリアの若造からだ。<color=blue>「シュウ婆さん、店主が買い叩くから戦利品の売値がひどいです！ 自分の店を持った方がいいですか？」</color>

あんたにいいことを教えてやるよ。店主は総じてケチだ。悪気があるわけじゃない、商売だもんな。でもな、売るものが何であれ、あんたが手にするのは本当の価値のほんの一部だよ。
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売りたいものを出荷するって手もある。ミシリアのマーケットなら少しマシな値で買ってくれるし、金塊もおまけにくれる。ただし出荷箱は小さいし、値引き交渉もできないけどな。

さて本題、自分の店を持つって話だが――これは多少の手間がかかる。店を構え、営業方針を決め、品物を切らさず並べ続ける必要がある。でも値段はあんたが決められるし、どれだけ稼げるかは、引っかかってくれるカモの数次第だ。誰にでも向いてるもんじゃないが、興味があるならシュウ婆さんがコツを教えてやる。

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■基本

まず土地が要る。景色のいい場所を探しな。あたしの店は雪原に古代遺跡付きだ。立派な建物を作る必要はない――ワゴンの一台もあれば十分だ。ただし売り札だけは必須だ。看板工房で作れるよ。

売り札を売りたい品に付ければ、営業開始とともに客がやって来るのを待つだけだ。「商品在庫の立て札」の範囲内のコンテナに同じ売り物を詰めておけば、自動で補充もされるよ。コンテナに直接売り札を付ければ、中身全部を販売設定にできるから、うちのぐうたらな孫娘みたいな奴にはぴったりだね。
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ノースティリスの連中は正直者だから、あんたが店にいなくても勝手に売り物を持ってって代金を置いていく。イエルやエウダーナじゃ絶対通用しない。あんたがどれだけ恵まれてるか、分かってないだろうね。


■稼ぎ方

店を開いたら、客をかき集めて、懐のオレンを一枚残らず絞り取るつもりでやりな。あの手この手で攻めるんだ。

価格：「雑貨店ライセンス」や「飲食店ライセンス」といったポリシーを採択すれば、売値が上がるよ。あたしゃ足元を見る商売は好かんけどね。
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客数：多けりゃ多いほど売れる。いい土地を選んだなら第一歩は合格だ。金塊をはたいて宣伝し、観光客向けの安全対策もしな。モンスターに食われた客は買い物しないからね。

客の財力：これが肝だ。客が払える額以上の物は売れない。金持ちを呼び込むには「セレブ天国」のポリシーだ。富裕層は危険な場所を好むから、人里離れた土地に店を構えるのもありだね。

…で、あたしの言うことを聞きな。これは正気の沙汰じゃないかもしれないが、土地で「悪魔呼び」を推奨するんだ。徘徊モンスターが強くなるが、金持ちも寄ってくる。理由は聞くな、そうなるんだよ。怖けりゃ「境界の見張り」でもたてな。客に害はないまま危険な連中だけを寄せ付けなくできる。
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以上がシュウ婆さんの店経営の極意だ。うちのぼんくら孫娘でも分かるくらい簡単だよ。

最後にもう一つ。客は買った物をその場で試したがる。耐酸コーティング液を飲むくらいなら構わないが、隕石をぶっ放されるのはごめんだろう？ あんたもそう思うはずだ。棚に並べる物には気をつけな。


<i>次号はヨウィンに戻って、最近流行の養蜂ブームを取材するよ！</i>
