週刊冒険者 第12号 《ルーン》,ルミエスト特派員ジェイスター,10,1

<i>ようこそ『週刊冒険者』へ。今回は魔術師ギルドの工房を借りて、実際にルーン鍛造を体験してみよう。理屈を並べるより、例を挙げた方が分かりやすいからね。</i>


ルーン鍛造とは、装備からエンチャントを抜き出し、別の装備へと移す技術だ。どんな冒険者にも有用だが、特に装備への依存が大きい戦士には恩恵が大きい。

今号では、私の古い奇跡品の銀のブーツから暗黒耐性を抜き出し、新しいカシミアのブーツへ移してみる。

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<b>エンチャントの抽出</b>

まずは装飾台でルーンモールドをクラフトする。注意点は二つ。

・抽出対象装備の品質に対応した「結晶」が必要。
・ルーンモールドの硬度は、抽出対象の装備の素材硬度より硬くなくてはならない。

奇跡品のためのモールドは「太陽の結晶」を必要とするが、ギルドが実験で使い切ってしまったので、今回は「魔力の結晶」を使った神器品のモールドを用意する。素材には、抽出対象装備の「銀」よりも硬い「鋼」を選んだ。

準備が整ったら、モールドを対象装備に使って、モールドにエンチャントを流し込む。装備は灰となるが、暗黒耐性のルーンが残るだろう。

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<b>刻印</b>

次に新しいブーツへルーンを刻印する。これはとても簡単で、通常なら、ルーンモールドを装備品に使うだけで、ルーンが刻印され、エンチャントが追加される。

ただし、ルーンの刻印には幾つかのルールがあり、耐性系のルーンは既に耐性エンチャントのある装備には刻印できないという制限がある。今回のブーツにも、既にカシミア素材由来の冷気耐性があるため、暗黒耐性のエンチャントを刻印するには工夫が必要だ。例えば、ブーツの素材を素材槌などで変化させれば、素材由来の冷気耐性は失われるが、新たに暗黒耐性のルーンを刻印することができるだろう。

このように、古い装備からエンチャントを抜き、新しい装備へと移すのがルーン鍛造の基本だ。単純に見えて、実際には素材や耐性の制約に頭を悩ませることも多い。

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<b>法則と制限</b>

エンチャントには多くの法則があり、従わねばならない。

<i>～ 抽出の法則 ～</i>

・アーティファクト装備は、基本的にはルーンの抽出も刻印もできない。

・「速度」や「生命力」など特殊なエンチャントは抽出できない。

・素材由来のエンチャントは、装備の強化度に関わらず基本値で抽出される。
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<i>～ 刻印の法則 ～</i>

・一つの装備に刻印できるルーンは原則一つ。ただし、「ルーンの器」というエンチャントがついている装備にはさらに刻印でき、アーティファクトでも刻印できる。

・耐性ルーンは、既に何らかの耐性を持っている装備には刻印できない。

・既に同じエンチャントを持つ装備にルーンを刻印した場合、エンチャントの強度は上書きされ、加算はされない。

・特定の部位にしかつかないエンチャントは、装備がその特定の部位でない場合は刻印できない。

・無法のルーンはルーンの刻印数制限に含まれず、アーティファクトにも刻印できる。
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冒険者なら誰しもルーン鍛造を考えるべきだ。装備の強みを組み合わせ、弱点を補えるだけでなく、ネフィアで拾った戦利品を活かす道にもなるからな。


<i>- 次号は北ティリスの祭りを巡り、その魅力を紹介しよう！</i>
